中国、ロケット技術使い補助人工心臓を開発

中国、ロケット技術使い補助人工心臓を開発。

タグ:中国 ロケット 技術 人工心臓

発信時間:2018-03-18 10:30:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   中国航天科技集団一院の李洪元院長はこのほど、同院が開発した「補助人工心臓」が大量の動物実験を実施し、中国食品薬品検定研究院と山東検測センターでの検査段階に入り、第13次5カ年計画期間中に臨床試験を開始する見通しだと明かした。

 

 心不全は「心臓病最後の戦場」と言われ、死亡率は50%に達する。統計によると、中国の心不全発症率は総人口の1%、患者数は1000万人を超える、心不全の末期患者にとって、心臓ドナーが限られる中で補助人工心臓の移植は最も有効的な治療方法である。一部の先進国ではこの治療方法は医療保険の対象となっている。補助人工心臓は非常に精密で、十分に安定し、血液を絶えず全身に送る必要がある。また、血液を「破壊」し、溶血や血栓になってもいけない。そのほか、小さく、軽量で電力消費が少なく、稼働し続けるなどの特徴もある。中国ではまだ販売が認可されていない。

 

 一院18所は中国の宇宙サーバー技術が生まれた場所である。同所の研究員は、ロケットサーバーの中心部分である精密な電機とポンプは補助人工心臓の原理とよく似ていることに気づいた。彼らは天津の泰達国際心血管病医院と協力し、「航天心」を設計・製造した。ポンプ一体化と磁流体浮遊技術を大胆に採用し、ポンプ内の回転部分を内壁に接触させずに回転させることに成功。これは血液の破壊を最小限にするだけでなく、血液ポンプの寿命を長くし、中国の補助人工心臓技術を世界最先進レベルに押し上げた。最も重要な溶血指標であるNIHは0.006mg/dl以下で、世界先進レベルに達する。

 

 2013年、研究員は「航天心」を羊の体内に移植し、120日間生存させることに成功し、国内の同類商品の動物への移植期間として最長記録を更新した。2017年10月、研究員は複数の羊を使った実験を行い、現在6匹が100日以上生存、最長で139に達する。これは商品が絶えず改善され、量産の条件を備えたことを示す。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年3月18日


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