宇宙ステーション「天宮」、一部技術で国際宇宙ステーションを超越

宇宙ステーション「天宮」、一部技術で国際宇宙ステーションを超越。

タグ:天宮 国際宇宙ステーション

発信時間:2018-04-29 10:10:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 中国有人宇宙事業チーフデザイナーの周建平氏は24日、2022年に完成予定の中国宇宙ステーション「天宮」は、情報・エネルギー・動力技術及びランニングコストの面で、国際宇宙ステーション(ISS)を上回る見通しだと発表した。


 周氏はまた、「全体的に見て、天宮は規模のほか、機能、応用効果、建造技術、物資補給などの重要指標で、全面的にミールを上回り、ISSの水準に達するか肉迫することになる」と話した。


 周氏によると、その基本構造は1つの核心モジュール、2つの実験モジュールでつくられる。3つのモジュールの複合体の重さは66トンで、定員は3人。乗組員交代の時期には、6人を収容できる。


 天宮には3つの接合部があり、有人宇宙船、補給船、その他の宇宙船による接合と停泊をサポートする。また船内には26のペイロード積載空間、67の小・中型船外ペイロード接合部、3つの船外大型ペイロードハンギングポイント、1つの拡張試験プラットフォームハンギングポイントがある。給電、情報、熱制御、ロボットアームなどの応用ペイロードによる高いサポート能力を持つ。実験プロジェクト及び試験設備は、需要に応じて交換もしくはアップグレードできる。モジュール化補給船はペイロード実験に向け、高い輸送能力と良好な輸送環境を提供する。


 他にも大型宇宙望遠鏡を搭載する光学モジュールも、宇宙ステーションと同じ軌道上を飛行する。ハッブル宇宙望遠鏡に相当する分解能と、視界200倍以上の天文巡行観察能力を持つ。光学モジュールは短期的に宇宙ステーションに停泊し、メンテナンスや推進剤の軌道上補給を行うことができる。


 天宮は高度393キロ(±10キロ)の軌道上を飛行する。建設後の耐用期間は10年以上で、軌道上のメンテナンスにより耐用期間を延長し、さらに科学研究の需要に基づき拡張することが可能だ。軌道上の運営段階において、施設開放により投資を集め、商業化応用活動を展開する。政府主導、多元的な投資の構造を形成し、科学技術成果の各分野への転化を加速し、宇宙旅行などの宇宙経済発展を促進する。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月29日


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