中国のAI産業、佳境を迎える

中国のAI産業、佳境を迎える。フランスのル・モンド紙はこのほど、人工知能(AI)の「シリコンバレー」は中国に根を下ろし、中国は新技術採用の速度が非常に速いため同分野のリーダーになる機会を得ると論じた…

タグ:中国 AI産業

発信時間:2018-05-05 10:27:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 フランスのル・モンド紙はこのほど、人工知能(AI)の「シリコンバレー」は中国に根を下ろし、中国は新技術採用の速度が非常に速いため同分野のリーダーになる機会を得ると論じた。AIをつかむということは、次ラウンドのIT革命の重心をつかむということである。世界は次ラウンドの科学技術・産業革命の段階にあり、科学技術イノベーションで質の高い発展を目指す中国は「後を追う」立場から「並走」、さらには一部の分野の「リーダー」に変わリつつある。

 

生活がより便利に

 

 AI技術の応用と実施は、生活がより便利になるという面に最も表れている。スマート音声サービスでのホテル予約、自動運転、顔認証が可能になり、違反者の特定、スマート物流の貨物仕分けができるようになった。

 

 統計によると、音声認識やマシンビジョンをはじめとするAI技術は急速に成熟し、実用段階に入っている。マシンビジョンとスマート音声はAI分野で産業化レベルが最も高く、企業数とスタートアップ企業は急増している。

 

 浙江大学求是高等研究院の鄭能干准教授は、「AIの応用範囲は非常に広く、私たちの生活の一部になっていると言える。インテリジェント化の必要性があり計算能力を持つどの場面にもAIが使用されており、応用範囲はより広くなり、インテリジェント化の傾向が強まっている。定義が明確という点において、AIは真っ先に広範囲に応用され、驚くべき効果を上げている。人類の知能の延長と補助的役割を持つAIは歓迎され、病気の診断、スマート交通、金融分析などにも使用されている」と話した。

 

 百度の張亜勤総裁も、AIの応用は「スマート+」サービスにより表れており、生活を便利に楽しくし、時間と労力を節約し、将来的に機械が人の代わりに基本的な作業を行うようになるとの見方を示している。

 

企業が競争

 

 ハイテク業界において、各大手はAI分野で競争を繰り広げ、技術発展を競っている。マイクロソフトは事業を再編しクラウドコンピューティング・AI部門を設立すると発表。グーグルはAI事業の検索部門からの独立を発表し、アップルは新責任者の就任を発表した。

 

 AI人材の発掘に巨額を投じるほか、各大手企業においてAIスタートアップ企業の買収ブームが起きている。統計によると、2012年以降、各分野のAI零細企業200社以上が買収された。過去5年のAIスタートアップ企業の買収のうち、世界10大手は半分を占める。2017年、AIスタートアップ企業の買収は44%増加した。

 

 中国信息通信研究院は先日、「2018世界人工知能産業地図」を発表し、産業構造、産業分布、企業分布など各方面から世界のAI産業を分析した。分析によると、AI産業ブームが高まり、市場規模は増加し続ける見通し。その影響は主に2つの面に表れる。1つはイノベーション活性化。科学研究機関と企業のAI研究とイノベーションが加速化し、AI発展に期待がかかる。もう1つは音声、視覚などの技術が商用段階に入り、産業規模の急増を後押しする。

 

 イノベーション型AI企業が急増し、中国はAI発展の地になるとみられる。現在、AI企業は勢いをつけ、新規企業数が欧州とアジアを中心に急増している。中国のAI企業は1500社に迫り、世界で2番目に多く、世界のAI発展地の1つになっている。


1  2  >  


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで