中国移動は先日開いた「5Gジョイント・イノベーションセンター協力パートナー会議」で、中国初の5G最新標準に基づく端末機器間の開放型実験室の設立を発表し、4Kテレビ5G VR業務の実演を行なった。
中国移動研究院テストセンターの趙立君総経理によると、同実験室の5G端末機器間システムには5G無線アクセス網、5Gエリアネットワーク、EPC+コアネットワーク、世界初の3GPP標準に基づく華為5G CPE商用端末が含まれる。
同社の尚氷会長は「デジタル中国建設サミット」で、5Gの大規模商用化に向け、中国移動は5G産業端末機器間の成熟化を引き続き推進し、業種を超えた応用を目指すと話した。
「各産業の協力パートナーに5Gの端末機器間能力を提供する」という方針は、同実験室の産業チェーンパートナーを引きつけている。この能力にはモバイル通信の基礎実験環境、5Gの業種を超えた応用、孵化成果の成熟度テストと認証、革新成果への宣伝・展示・模範・普及の場の提供が含まれる。
5Gは世界的に開発・実験の時期に入っているが、イギリスのブリストル大学通信システム・ネットワーク(CSN)チームの責任者で工学部部長のアンドリュー・ニックス教授は、「どの技術も最初は冗談だと思われるが、5Gは違う。今年3月、ブリストル大学は協力パートナーと共に都市環境での5Gの実現可能性を初めて世界に示した。2~3年で5G応用の雛形ができ、5~10年で普及するだろう」と話した。
2016年、中国移動は5Gジョイント・イノベーションセンターを設立し、応用方針が明確な5G産業チェーンを形成した。同イノベーションセンターに119社が協力し、世界に12の実験室を開設している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年5月5日