国防科技大学と中国中車唐山機車車輛有限公司が中心となって開発した新型リニアモーターカーの試作車が23日、実験に成功し、時速160キロ以上で走行した。今回の実験の成功は、中国が中速リニアのコア技術を習得したことを意味する。
リニアは「高度ゼロの飛行機」と称され、世界で商用化されているのは主に高速と中低速の2タイプである。高速リニアはスピードは速いがシステム構造が複雑で、コストが高い、回転半径が大きい、路線選びにおける要求が高いなどの問題がある。一方、中低速リニアは構造がシンプルで、回転半径が小さく、ルート選択を柔軟にできるが、牽引力が低い、加速が限られるなどのデメリットもある。
2009年、国防科技大学は中国中車唐山機車車輛有限公司、北京磁浮交通発展有限公司、中国科学院電工研究所などと協力し、軍民融合型の自主イノベーションを開始し、長年を経てハイブリッド磁気浮上抑制、高精度測位・速度測定、電磁石の発熱抑制、電気設備の構造合理化などの一連のコア技術の難関を突破し、時速160キロの新型リニアの試作車を完成させた。これは中国の時速200キロの中速リニア技術の開発において、しっかりとした土台になる。
高速・中低速を特長としたこの新型リニアは便利なエコ軌道交通と言え、都市間、中心都市・衛星都市間、大都市での運行に適している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年5月24日