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japanese.china.org.cn |24. 05. 2018

西湖の畔、古文書を修復する女性

タグ: 古文書 修復



 閻静書さん(55)は23日、浙江省古文書修復材料中央庫から紙を取り出し、修復作業の準備を整えた。


 閻さんは杭州孤山の西湖の畔にある赤い建物の中で、38年間も働き続けている。彼女は浙江図書館国家級古文書修復センターの責任者で、黄ばんだ紙と毎日のように付き合っている。貴重な古文書を消滅の危機から救い、祖先が残した文化遺産に新たな生命を吹き込んでいる。


 閻さんは1981年に高校を卒業するとここを訪れ、師に従い古文書修復を学んだ。穴を補い、装幀し、虫やネズミに食われたり湿度により風化した古文書の修復を行った。閻さんは「古文書の修復は患者の診断のようなもので、疾患に基づき薬を選ぶ必要がある。これは、この仕事の挑戦でもあり、いつも薄氷を踏む思いをしている。チームは天然材を用いた古文書修復を貫いており、紙だけでも200種類以上集めている。pH値、色合い、厚みを元の紙と合わせる」と説明した。


 閻さんにとって、古文書修復は単なる仕事ではなく、ライフスタイルの一種になっている。「私の名前は、静かに古文書を修復し、多くの人に静かに読んでもらうためのものだろう」


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月24日


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