中国の原子力発電メンテナンス技術、国外による独占を打破

中国の原子力発電メンテナンス技術、国外による独占を打破。

タグ:原子力発電技術

発信時間:2018-06-08 15:02:42 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 原子力発電技術の重要な1つであるハイエンドメンテナンス技術において、中国は長期にわたり国外に頼っている。中核集団が7日に明かしたところによると、中国核動力院と中核運行が共同建設した中国初の原子力発電自主ハイエンドメンテナンスプロジェクト「秦山原子力発電所」の320メガワット級ユニットの電圧レギュレータのビード溶接メンテナンス業務の合格率が100%に達したことがわかった。これは、国外業者によるハイエンドメンテナンス市場独占を打破し、中国の原子力発電メンテナンス技術の「輸出」の基礎を築いたことを意味する。


 ハイエンドメンテナンス技術は主に原子炉冷却系統設備に使用され、材料の退化を抑え、設備の機能低下のリスクを取り除くことができる。設計、材料、溶接、機械・電力、検測など複数の専門的な総合作業が集まっており、科学研究、エンジニアリング技術に対して非常に高いレベルが要求される。


 秦山原子力発電所は中国大陸最初の原子力発電所で、27年にわたり安全に稼働している。長期稼働する中で、発電所のコア設備の1つである電圧レギュレータの事故防止のためのメンテナンスは極めて重要である。電圧レギュレータの最良のメンテナンス方法は、焼き戻しビード溶接である。


 2014年、中核集団は秦山原子力発電所の寿命延長ニーズをきっかけに、関連技術の研究開発に着手した。核動力院と中核運行は研究チームを立ち上げ、構造設計、設備開発、工法開発などを行い、技術の難関をクリアした。15年12月、電圧レギュレータの焼き戻しビード溶接メンテナンス技術は国家原子力安全局の審査を突破した。


 今年に入り、この技術は中核運行により秦山原子力発電所に導入され、3カ月の作業を経て、電圧レギュレータのセキュリティメンテナンスが順調に完了した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年6月8日

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