中国国務院新聞弁公室はこのほど、アジア文明対話大会を今月15日に北京で開催すると明らかにした。大会のテーマは「アジア文明の交流と相互学習と運命共同体」。先月末の第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムと北京世界園芸博覧会に続き、中国が開催する重要な外交活動であり、象徴的意義を持つ盛大な国際会合でもある。
アジアは世界文明が発祥した重要な地だ。世界四大文明のうち、中華文明とインド文明、メソポタミア文明の3つはこのアジアの地で生まれた。アジアでは様々な文明が交錯し、人類の歴史に壮麗な物語を紡いできた。
黄河・長江流域からチグリス・ユーフラテス流域、インド亜大陸からインドシナ半島に至るまで、数千年の長きにわたってアジア各国は自国の殻に閉じこもることなく、思想や芸術、宗教、経済、科学技術など様々な領域で文明を交流し合い、悠久のアジア文明に活力をみなぎらせてきた。
数千年の長きにわたってアジア各国の人々はそれぞれの発展の道を歩み続け、独自の文明を築いてきた。異なる文明同士が学び合い、各国が共同発展に向け心に橋を架け、友好交流の礎を築いてきた。
開放と包容、様々な学び合い、多様性の一体化は21世紀の人類の文明にとって基本路線となっている。文明の交流や学び合いは多様性を膨らませ、影響力を増し続け、アジア各国に豊かな実りをもたらしてきた。
「文明は多彩であり、人類の文明は多様であるが故に交流し学び合う価値がある」――国家年、文化年、観光年、芸術祭、テレビ週間、図書展など、ここ数年、アジア各国では人的文化的交流や協力活動が広く行われてきた。各国が自国の文化を広め、交流し学び合う中で、異なる文明を併存させ、共に発展させてきた。
「文明には包容性があり、人類の文明には包容性があるが故に、交流し学び合う原動力がある」――尼山世界文明フォーラム、世界仏教フォーラム、中韓日公共外交フォーラム、中日韓青年フォーラム、中国・南アジア協力フォーラムなど、様々なテーマを掲げ、幅広い領域にわたる多様性に富んだフォーラムがアジア各国で開催されてきたが、こうしたフォーラムは文明の相互交流の道を共に探り、異なる文明同士が交流し学び合う上で、重要な場となるものだった。
歴史は我々に、文明というのは交流や学び合いを通じてこそ活力をみなぎらせることができると教えてくれた。あさってから北京で開かれるアジア文明対話大会。各国から政府要人や有識者、文化芸術関係者らを招き、文明の交流について話し合う予定だが、異なる文明から知恵を求め合い、養分を吸収し合う場となろう。
大会のロゴマークである6枚の花びらは、アジアの6つの地域を表しており、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色を織り交ぜている。多彩で特色あるアジアの異なる文明が手を取り合い、交流し学び合うの中で時代の輝きを放ち、アジアの運命共同体の構築に向けて知恵を授け合う場となることに期待したい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月13日