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japanese.china.org.cn |20. 06. 2019

上海青年が中心地で24時間営業の豆乳・油条店を経営 スターも来店

タグ: 24時間営業の豆乳・油条店


 上海市の最も栄えた中心地にある西藏南路には、いたるところに高級デパートやレストランがあり、その中で、豆乳や油条(揚げパン)などの軽食のみを販売する小さな店は一際目立っている。同店は24時間営業で、1980年代生まれの青年・謝振偉さんが経営している。店を始めた理由について、謝振偉さんは「食べることが好きだから」とだけ言った。ここ数年、店の入り口に高級車が並ぶことがよくあり、周傑倫(ジェイ・チョウ)、潘瑋柏(ウィルバー・パン)、薛之謙(ジャッキー・シュエ)らスターも豆乳と油条を食べに来店したことがある。


 店が提供するのは上海人によく知られている「4大金剛」である。ここで言う「4大金剛」とは、上海人が普段食べる朝食の内容と品種のことで、豆乳、油条、おにぎり、大餅の4つの食べ物を指す。謝振偉さんは多くの上海人に子供の頃の味を思い出してもらうと同時に、地方出身者に上海の「4大金剛」を知ってもらいたいと考えている。


 中心地に位置し、24時間営業であるため、明け方近くに仕事を終えたスターがこの庶民的な店を訪れることもある。


 謝振偉さんは2社の会社も経営している。しかし、90%の時間をこの店で過ごし、店を切り盛りしている。180平方メートルのこの店の賃貸料は月20万元前後だという。謝振偉さんにとって、この店は金を稼ぐことより、多くの人に上海の「4大金剛」のグルメを知り、味わってもらうことこそが原動力になっている。


 深夜12時を過ぎても、店内の注文機は「新しい出前の注文があります」と鳴り止まず、出前配達員が店内を行き来し、温かい食べ物が付近の病院、金融会社で残業するホワイトカラー、豪邸に住む消費者に届けられている。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月20日

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