1974年、1000年ものあいだ眠っていた兵馬俑は、世界各地から観光客を引き寄せ、観光業の発展を促し、地元住民の命運をすっかり変えた。
兵馬俑のレプリカ製作で有名な馬石凹さんは30年以上前、貧しくて学校に行けなかった。兵馬俑を見に訪れる観光客が増えたことで土産物のニーズが高まり、美術の基礎技能を持つ馬石凹さんは、各種の兵馬俑のレプリカを生産する工房が奪い合う「人気者」になった。
観光客が購入する土産物の選択は多様化し、簡単なレプリカでは市場ニーズを満たせなくなっていた。馬石凹さんは専門的な文化クリエイティブ企業と提携し、市場ニーズに合わせたモデル転換を図ろうと考えた。馬石凹さんは、「以前は技術に頼っていたが、今後はアイデアが肝心。自分の兵馬俑がレプリカとして文化博覧機関に収蔵されるだけでなく、ノベルティグッズとして一般家庭に入ることを望んでいる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月29日