金漆象嵌は中国伝統の漆器の重要カテゴリで、数千年の歴史を有する。真珠や宝石の輝き、上品な美しさを表現し、皇室のオーラを表す「北京味」の濃厚な工芸品である。
北京金漆象嵌は明清宮廷芸術を継承し発展させ、古風で上品、端正で豪華な北京スタイルを形成し、中国の漆器分野で独特の風格を持っている。1956年、北京市の各所に点在する16軒の手工房が官民連携という形式で北京金漆象工場を設立し、この伝統工芸を保存してきた。
60年以上にわたり、北京金漆象工場の先代技師は心血を注いで柏群氏、胡昕氏、敖明氏ら無形文化遺産伝承人と工芸美術職人を育成。次世代の無形文化遺産伝承人と工芸美術職人は先代の技術を土台に、金漆象嵌工芸を時代に合わせて発展させ、アート創作と同時に多くの若者を育成し、中国の貴重な伝統工芸の伝承と発展に新たな歴史を切り開いている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月9日