浙江省杭州市で、「音のない中継室」を訪れたカメラマン。瀋治克さんのチームは5人の聴覚障害者からなり、今後さらに多くの聴覚障害者をチームに引き入れる計画。
中国には約5000万人の聴覚障害者がいるが、紫薇さん、賽賽さん、豆豆さんは第一歩を踏み出し、中継を通して自分の生活環境を変え、多くの聴覚障害者に奉仕しようと努力している。紫薇さん、賽賽さん、豆豆さんはいつか聴覚障害者の成功の手本となり、多くの障害者を励ますに違いない。
淘宝網の名キャスターが中継販売の記録を次々と塗り替える中、音のない世界で生活する紫薇さんは中継の試みを始めた。聴覚障害者である紫薇さんは手話だけで中継室のファンと交流し、お勧め商品を紹介する。
今年夏、杭州市に最初の聴覚障害者キャスターが誕生し、紫薇さんと賽賽さん、その後に加入した豆豆さんは淘宝中継の道を歩み始めた。ここ数日、聴覚障害者キャスターは中継室で忙しい日々を過ごしている。初めて参加する天猫「双11」で、彼女たちは中継販売を通して認められ、自分の価値を証明したいと考えている。
中継開始前30分、浙江特殊教育職業学院の学生の張穎さんはアシスタントに中継に使用する手話を教える。聴覚障害者キャスターのアシスタントとして、彼女たちは基本的な手話をマスターしているだけでなく、中継中にキャスターと同時中継する必要もある。アシスタントは隣りで聴覚障害者キャスターの手話を理解し、音声にしてファンに伝えなければいけない。
午前11時、聴覚障害者キャスターの紫薇さん、賽賽さん、豆豆さんははそれぞれ約10平方メートルの中継室で時間通り中継を開始した。彼女たちは毎日7時間以上中継し、カメラに向かって手話を約7万回する。よくある賑やか中継室と異なり、彼女たちの中継室で「秒殺」「急いで注文」などの購入を急かす言葉は飛び交わない。彼女たちは中継画面を見つめ、手話を通して静かにファンに商品を紹介する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月11日