9日、世界文化遺産のポタラ宮は「クラウド展覧」ネット中継を開始した。90分間にわたり、ポタラ宮のキャスターチームの案内で数十万人のネットユーザーが普段あまり展示されない25点の国家一級文物を鑑賞し、文化の盛宴を満喫した。
同日、ポタラ宮は3月1日に淘宝中継と協力し初めて行った「クラウド春游」ネット中継に続き、2回目の中継を実施した。今回の中継で、ポタラ宮管理処は磁玉器、龍の刺繍入り礼服、貝葉経、仏像、タンカなどの国宝級文物を厳選し、紀元5世紀の弥勒仏像、7世紀の貝葉経、明永楽の朱砂版『大蔵経』など北魏和平3年(紀元462年)から18世紀までの収蔵品を紹介した。
今回の中継は電波などの条件の制約による影響を緩和するため、「クラウド展覧」の撮影場所をポタラ宮の紅山の麓の天然洞穴にし、ポタラ宮グッズ体験店で実施し、5G通信を開通し、スムーズな中継を実現した。また、管理処は8人のポタラ宮専門文化保護研究員を招き、「宮蔵関連文物の現況」「文物の歴史背景」「文物の背景のストーリー」「国宝を近距離で観察」「文化豆知識」などの角度から全面的に解説した。
90分間のポタラ宮「クラウド展覧」の視聴回数は80万回に達し、平年の年間来場者の半分を超え、多くのネットユーザーから称賛の声が上がった。
ポタラ宮管理処文物研究室の多吉平措副研究員は、「中継を通し、ポタラ宮の文物逸品を展示すると同時に、文物保護と利用の現状、西藏地方と祖国内地の緊密な関係の歴史を紹介し、より多くの人に外出せずにポタラ宮の文化の魅力を感じてもらいたい」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年3月14日