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japanese.china.org.cn |07. 10. 2020

博物館巡り、中国の新たなレジャー文化に

タグ: 博物館

 今年の国慶節(新中国成立記念日10月1日)の大型連休期間中、多くの中国人が博物館を訪れています。博物館へ足を運ぶ人が徐々に増え、博物館巡りは新たなレジャー文化として中国人の日常生活に浸透しつつあります。


 国家文物局の最新データによりますと、2019年末までに、全国で登録された博物館は5535カ所で、前年より181カ所増えました。また、新中国成立当初の21カ所と比べて、その数は260倍に上ります。とりわけ、第13次五カ年計画の期間中(2016-2020年)、中国では平均2日間に1カ所の割合で博物館が新設され、25万人あたりに1カ所あるということです。


 また、統計によりますと、2019年末までのところ、中国にある国有博物館は3825カ所で全体の69%を占め、非国有博物館は1710カ所あるということです。多くの博物館は独特な建築様式で現地のランドマークや人気の高い文化観光スポットになっています。2019年、全国の博物館による観光収入は324億元(約5040億円相当)に達しました。


 さらに、2019年末までに、全国で無料開放した博物館は4929カ所に及び、年間来館者数は10億2200万人に達したということです。


 首都博物館の実施したアンケート調査によりますと、家族と一緒に訪れた18歳未満の来館者は43.9%に上ります。また、陝西歴史博物館の調査では、19~30歳までの来館者が最も多く、全体の44.6%を占めたということです。


 さらに、2019年、全国の博物館では2万8600件以上のイベントが行われ、延べ12億2700万人以上の観客を動員しました。いま、中国は世界で博物館見学者の最も多い国となっています。


 一方、各地の博物館では、現代化やスマート化が進められ、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、AIなどの新技術が幅広く導入・応用されています。今年の春節(旧正月)期間中、全国の博物館では2000以上のオンライン展覧イベントが実施され、視聴者数は延べ50億人を上回ったということです。


 「中国国際放送局日本語版」2020年10月7日