清華大学の公式サイトによりますと、数理物理学の国際的な第一人者であるニコライ・レシェティキン(Nicolai Reshetikhin)氏がこのほど清華大学に正式に加わりました。同大学の数学科学センターに世界的な数学者がまた一人加わったことで、清華大学数学学科のさらなる発展が期待されます。
レシェティキン教授は量子群理論の創始者の一人であり、RT不変量の創始者の一人、量子可積分系理論の重要な推進者、ポアソン幾何学とシンプレクティック幾何学への重要な貢献者、量子カッツ・ムーディー(Quantum Kac-Moody)代数の重要な貢献者、そして量子重力に関する6j記号の創始者でもあります。
清華大数学科学センター長を務める数学者の丘成桐教授によりますと、ニコライ・レシェティキン教授は、すでに同学に入職しているフィールズ賞受賞者のコーチェル・ビルカー(Caucher Birkar)氏と共に、清華大で次世代の数学者の育成に力を注ぐということです。レシェティキン教授は、この秋学期にすでに「結び目と3次元多様体の不変量」というカリキュラムを開設したということです。
「中国国際放送局日本語版」2021年11月21日