苗繍の伝承者、針と糸で人々の富を創出

写真はCFPより

　韋祖英さんが21日、貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州の衣料品生産ラインで、従業員に縫製を指導した。

　韋さんは貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州従江祖英刺繍有限公司の創業者で、州級無形文化財「苗繍」の代表的な伝承者だ。

　自分が豊かになるだけでは足りない。韋さんは2014年に馬安村で「祖英民族刺繍専業合作社」を作り、多くの女性を率いて故郷で刺繍産業を発展させた。遠近に名の知れた「優良刺繍街」を形成した。

　祖英刺繍公司は現在、240人分の雇用枠を提供している。従業員の月給は2000−3000元で、熟練工は5000元以上にのぼる。

　韋さんが創業した当時の夢は、「針と糸で多くの留守女性が故郷で就職できるようにし、人々に良い生活を送ってもらう」だ。韋さんは長年に渡り500枚以上の苗繍を作り、国・省レベルの大会に何度も出場し、中国（貴州）第1回国際民族民間工芸品文化製品博覧会女性特色手芸（刺繍）技能コンクールの特等賞を受賞した。苗繍の伝承者である韋さんは、こうすることで少数民族の優秀伝統文化を保護し、発展させようとしている。韋さんはミャオ族の女性に技術を惜しむことなく伝授し、20人以上の中堅人材を育成した。産業を発展させると同時に、文化の伝承を実現できるようにした。