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japanese.china.org.cn |21. 08. 2024 |
中国独自の量子コンピュータが開発、基幹モジュールの国産化を実現
量子コンピュータは、量子計算タスクを実現する物理的装置だ。従来のコンピュータと比べると、量子コンピュータには並列性や指数レベルの加速といった強みがあり、計算力が非常に高い。ビッグデータ、ネットワーク情報安全、AI、新薬研究開発、金融事業などの分野で大活躍できる。
中国科学院量子情報重点実験室副主任で、中国科学技術大学教授の郭国平氏は、「情報化の時代において、計算力は国力を示す。そろばんと既存のコンピュータの計算力の差は、既存のコンピュータと量子コンピュータの計算力の差だ。量子計算研究開発事業の初心は、中国人独自の量子コンピュータの開発だ」と述べた。
郭氏は先頭に立ち、2017年に中国初の量子コンピュータ産業化企業である本源量子を設立した。中国の量子計算のプロセス化と産業化に取り組んだ。
技術基幹モジュールを国産化
郭氏は、「超伝導量子コンピュータ産業チェーンには、チップ、計測・制御システム、冷却システム、ソフトウェア及びOSといった多くの重要なポイントがある」と述べた。
量子チップ、量子計算計測・制御一体化装置、量子OS、量子ソフトウェア、量子計算クラウドプラットフォーム。中国人が独自に技術を把握する量子コンピュータを作るため、本源量子は量子チップ製造・パッケージングと量子コンピュータ組立・試験の2大実験室を設立し、チップから完成機・ソフトウェア・ハードウェアのフルスタックな開発を完了した。
完全に独自の知的財産権を持つ初の国産量子計測・制御システムである本源量子計測・制御一体化装置が、2018年12月に開発された。この装置は量子チップの性能を最大限に発揮するだけでなく、精密測量などのより広い科学研究分野で応用でき、国内の量子計測・制御分野の空白を埋めた。
2020年9月には初の国産プロセス化量子コンピュータのプロトタイプである「本源悟源」がリリースされた。2021年には中国初の量子コンピュータが中国のユーザーに交付された。これにて中国は世界で3番目に量子コンピュータ完成機を交付する能力をつけた国になった。
中国が独自に研究開発した量子コンピュータOS「本源司南」が、2021年に誕生した。
これにて中国の科学研究チームは中国初の量子コンピュータ計測・制御システム及びOSを開発し、中国初の量子コンピュータ実機を搭載した量子計算クラウドプラットフォームをリリースし、中国初の独自の量子チップ設計ソフトウェア「本源坤元Q—EDA」を研究開発した。ハードウェア、ソフトウェア、人材、産業の面から中国の量子計算のオリジナルの革新力を高めた。
本源量子公司が開発した中国第3世代の独自の超伝導量子コンピュータ「本源悟空」が今年1月6日にリリースされ、世界のユーザーに期限付きで無料開放された。「本源悟空」の国産化率は80%以上。中国初の量子チップ生産ラインで生産された72個の活動量子ビット、中国初の量子計算計測・制御システム、中国初の量子コンピュータOSを搭載。
中国の量子計算力が初めて大規模かつ長期で世界に開放されるのは初。これは中国が正式に量子計算力の実用化の時代に入ったことを象徴し、また中国独自の超伝導量子コンピュータの製造がすでにチェーンを形成したことを意味する。
安徽省量子計算工程研究センター副主任で、「本源悟空」クラウドサービス開発チームの責任者である趙雪嬌氏は、「本源悟空は8月16日までに世界125カ国から1400万回弱のアクセスを集め、25万2000以上の演算タスクを完了した」と述べた。
中国は今日、量子計算研究の世界の先頭集団としての地位をしっかり確立し、かつ量子コンピュータ完成機を交付できる世界3番目の国になった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年8月21日