主体イメージ
漢字の「人」を核心のアイデアにして、中国文化の特徴を示すだけでなく、上海万博ロゴのデザイン理念にも呼応したものである。国際的な大型イベントのマスコットデザインで、初めて文字をマスコットデザインのアイデアにしたのはオリジナルの考えである。
髪の毛:うねる波浪のようで、活発で個性があり、マスコットの誕生地の地域的特徴と生命の起源を浮き彫りにしている
顔:アニメ化した簡単な顔付きは友好的で自信に満ちている
目:大きくて丸い目は未来都市への期待に満ちている
青色:包括性、想像力が溢れ、発展の希望と潜在力に満ちた中国を象徴する
身体:丸い体付きは調和の取れた生活の美しい感じを示し、可愛く気が利いている
握り拳:立てた親指は、全世界の友人に対する称賛と歓迎である
大きな足:しっかりと大地に立って、情熱的に広げた両腕への有力な支えになり、中国が万博を円滑に開催する能力と決心を表現している。
「人」の字が互いにサポートする構造も、美しい生活が人間にとって必要であるという理念を示す。全世界の「人」が相互に支え合い、人間と自然、人間と社会、人間と人間も調和を取らないと、生活はより美しくならない。
「人」の字のアイデアは、上海万博の伝播の舞台にとって、中国上海万博の吉祥の符号と文化シンボルになるはずである。
デザイン理念
万博と五輪、ワールドカップなどスーパーイベントはみな同じで、マスコットはテーマの具現し、文化の伝承という重要な役割を非常に重視する。これまでの万博のシンボルとイメージは、独特な無形資産となり、世界的に公認された遺産の一つになっている。万博マスコットは、万博イメージブランドの重要なメディアだけでなく、万博の開催国、組織を担当する都市の特別な文化的魅力を示し、万博の開催国の民族文化と精神も示し、万博で最も価値のある無形資産の一つになった。
「マスコット」はホストの特徴を代表するシンボルとして、国の文化の象徴である。各方面から、ホストの歴史的発展、文化的観念、イデオロギー及び社会的バックグラウンドを示し、政治、経済、文化などいくつかの分野で、非常に重要な役割を演じている。
中国2010年万博マスコットがデザイン理念上、以下の機能の実現に努力する。
(1) 開催国の文化の体現
2010年上海万博は中国が開催し、上海が組織する世界的イベントであり、初めて発展途上国で開催される総合類万博でもある。上海万博のマスコットデザインは、中国の文化的特徴を含み、中国の文化的精神を示し、上海万博の国内外の文化交流の特徴を示す必要がある。また、中国の法律と社会の公序良俗の要求に符合しなければならない。
(2) 上海万博の「より良い都市、より良い生活」というテーマの具現化
中国2010年上海万博のマスコットは、テーマ具現のイメージメディアと視覚的標識になるべきで、これまでの万博またはその他の国際的な大型イベントが持つマスコットイメージとテーマ具現、デザインなどで顕著な区別がある。
マスコットのイメージはアイデアの抽出、形のデザイン、理念の陳述、キャラクターの設定、動作の表現などによって、上海万博の「より良い都市、より良い生活」というテーマを十分に具現する。マスコットイメージは都市、市民、各都市間の連動関係を通じて、足跡と夢想の間の内在的な関係を深く示す。デザインの考えと理念は、明確かつ特別で、テーマに合い、理解しやすい必要がある。
(3) 派生商品と商品開発の価値を備える
中国2010年上海万博のマスコットは、「美しく、分かりやすく、覚えやすく、使いやすい」という原則に従って、商品派生、市場開発のイメージの基礎と形を前提にして、高い認知度、強い応用性などの特徴を備え、各種玩具、文房具、アパレル、プレゼント、アクセサリーなど一連の派生商品のデザインと開発に向いている。表現の形と技術で、平面、立体と電子メディアの伝播と再創作に向いており、またメディアによるテーマ具現とスタイル表現のニーズを満たすことができる。
「上海万博公式サイト」より 2009年3月16日