ベルギーとEUは3日、上海万博パビリオン設計案を発表した。同パビリオンは敷地面積5250平方メートル。他のパビリオンと異なり、同パビリオンはベルギー館であるものの、内部にはEU展示コーナーが設けられる。半年にわたる万博期間内に、同館では150回以上にわたり各種シンポジウム、会議、祝賀イベントなどが計画されており、同館は「会議と祝賀」パビリオンとなる。
上海万博ベルギー政府代表部のドラクロワ総代表によると、来年5月1日から10月31日までの万博期間内に、同館では150回以上にわたり各種シンポジウム、会議、祝賀イベントなどが開催され、「欧州と中国の架け橋」の役割を充分に発揮することになるという。計画には各種経済貿易交流のほか、アントワープ・ダイヤ展、クリーンハイテク展なども含まれる。
また駐中国欧州委員会代表部によると、来年5月9日、EUは上海万博パビリオンで「シューマン宣言」60周年を祝賀する。1950年、当時フランス外相だったロベール・シューマン氏は「シューマン宣言」を発表、これをきっかけに、後に欧州石炭鉄鋼共同体が設立された。同共同体にはフランス、当時の西ドイツ、イタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルグが加盟、数十年後のEU発足の基礎となった。
上海万博事務協調局によると、EUおよびその加盟27カ国すべてが既に上海万博への出展を確定している。上海万博への出展は、EU圏以外での万博には参加しないという従来の「しきたり」を打破、EUの中国・欧州協力パートナーシップ戦略関係を高度に重視している現れであり、同時に欧州の実業界および文化界が、中国および万博開催地である上海に対する高度な重視を反映している。(編集HT)
「人民網日本語版」2009年6月4日