上海市総工会と上海市精神文明建設弁公室などの部門はこのほど共同で、「上海世界博覧会(上海万博)農民工(農村部からの出稼ぎ就労者)基本的素養育成研修プロジェクト」をスタートさせた。2009年と2010年の2年間、上海で働き生活する農民工約400万人のうち200万人を対象に基本的素養トレーニングが展開される。
研修は、農民工による万博基本知識の獲得、基本的な法律法規に対する理解、基本的なマナーの順守、基本的な生命安全の確保、基本的な生活常識の掌握などをサポートする目的で実施される。これによって、広大な農民工が自らの素養を高め、上海万博の成功に大きく貢献することが期待される。
研修プロジェクトは、農民工が集中している業界・地域で、一歩ずつ段階的に進められる計画という。研修会場として、上海の農民工向け成人学校約1500校、電視大学(放送大学)分校約50校、区・県コミュニティ学院18校、コミュニティスクール約200校および各種労働者文化娯楽センター、企業研修センター、勤労者スクール、女性勤労者向け週末学校などが手配された。研修は、現役教師、専門職従事者、企業管理職、労働組合幹部、模範的農民工、大学生ボランティアなどバラエティ豊かな講師陣によって、集中スクーリング、ビデオ教学、オンライン授業など多種多様な方法を用いて進められる。
主催者はこのほど、「上海万博農民工基本的素養上海万博農民工研修テキスト」の編集を終え、広告映像「精彩世博、文明先行」やマナー普及のためのトランプを制作した。万博の理念「ベターシティ、ベターライフ」に対する農民工の理解をより高める目的で、研修テキスト5万冊、トランプ2万組、広告映像1万本が無料配布される。
上海は今後、タイミングを見計らい、「ベスト農民工コンテスト」を開催、「万博を迎える文明的使者」大賞を農民工の中から選出するなど各種イベントを実施する。(編集KM)
「人民網日本語版」2009年6月19日