挨拶する上海市政府副秘書長・上海万博局長の洪浩氏
挨拶する在上海日本国総領事の横井裕氏
日本産業館出展合同会社代表の堺屋太一氏が、日本文化を象徴する「赤富士」が入った団扇を紹介
金色のパイプにネジを捩る堺屋太一氏と洪浩氏
「Better Life from JAPAN」をテーマにする日本産業館が4日、起工式を行った。日本産業館出展合同会社代表の堺屋太一氏、上海市政府副秘書長・上海万博局長の洪浩氏、在上海日本国総領事の横井裕氏らが出席して挨拶した。日本展示エリア総代表の塚本弘氏が、日本政府を代表して祝電を寄せた。日本企業の代表、中国法人、事務所、中日メディアの約500人が式に出席した。
挨拶の中で洪氏は、「上海万博カウントダウン300日にあたって、日本産業館が起工式を行うことを心から祝う。日本産業館は日本企業の先端技術を集め、上海万博のハイライトの一つになると信じている。上海万博組織者は出展側にサービスを提供する」と述べた。
堺屋氏によると、万博は人間の知恵を集めて、自身のイノベーションを展示する展示会だ。日本産業館は各企業の魂を融合し、日本の美しい生活を上海万博にもたらし、「Better Life from JAPAN」という日本産業館のテーマを示す。歴史的な産業遺産・旧江南造船所を使い、過去と未来、日本と中国をつなぐことができる。日本産業館は各方面の努力で、上海万博の金メダルを獲得できると期待している。
その後、堺屋氏、洪氏、横井氏らゲストは、番号付のネジを金色のパイプに捩って、安全を祈願した。これらのパイプは、パビリオンの建設に用いる。また、参加者に番号付のネジを手渡し、日本産業館の起工式参加の記念とした。関係者によると、日本産業館は建設に約1万本のパイプと1万個のネジを使う計画だ。
日本産業館は、上海万博浦西会場の入り口付近にあり、旧江南造船所の工場で、4000平方メートルの旧工場を改築して建設される。テーマ展示、ユニット展示、日本のグルメと土産販売など数分野に分けられる。
日本産業館の事業コンセプトは「リユース、スペース、パルス」だ。特に環境に配慮したリユースは徹底している。内装には、古紙再利用の紙管を多用し、コンパニオンの制服には古着リサイクルの生地を使用する。内部にはコンピュータコントロール技術を採用する。現在日本にあるどの映像スクリーンよりも大きい巨大画面が登場するが、観客ホールの定員は70人。また、来場者に最もきれいなトイレ、最も先進的なエアコン、最も良い日本料理など世界一流のサービスを提供する。
関係者によると、日本産業館の事業費は約30億円で、16の企業と自治体が共同出展する。万博会期中、300万人の来場者になる見込みだ。
「上海万博公式サイト」より 2009年7月6日