「年」の起源
春節とは、すなわち陰暦の新年で、中国の主要な民間の祭日である。

なぜ春節を「年」というのだろうか? それは、もともと「年」は「稔」の初期の書き方で、古代の辞書には、みな「年」を「禾」の部に収めてあり、「谷禾豊稔」(五穀豊穣)の意味をあらわしていたからである。

この「年」を春節と称するようになったのは、近代になってからで、数千年このかた、中国の暦法は多くの改革を経てきたが、一貫して陰暦を用いていた。1911年に辛亥革命が起きてから、はじめて西暦を採用するようになり、西暦と陰暦の二つの「年」を区別するためと、陰暦の新年がちょうど「立春」の前後にあたるために、陰暦の新年を春節と呼ぶようになった。

古人はどうしてわざわざこんな極寒の時期に、年の初めをもってきたのだろうか? これにもそれなりのわけがある。なぜなら、この時期はちょうど「秋の取り入れ、冬の貯え」と「春の耕作、夏の除草」の中間にあたり、古代の農民はこの農閑期を利用して、お祝いを行い、過去をしめくくり、未来を展望し、精気を養い、鋭気を貯え、より繁雑な労働にそなえたからなのだ。

 


 

 

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