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中国のラブ・ストーリー「梁祝」の鎌倉公演決まる
発信時間: 2009-08-13 | チャイナネット

林国本

 

中国の民話劇「梁祝」公演実行委員会(代表・吉野浩昭氏)が、東京・池袋の「梁祝文化研究所」渡辺明次所長の協力を得て、中国の著名な「梁祝物語」を日本で初めて舞台化し、「話劇」(新劇形式)「梁祝」を鎌倉市で公演することになった。

これは草の根の日中文化交流の新しい道を拓くもので、その成功が期待される。

両国の間の交流は遣隋使、遣唐使の時代から続いているが、こうした民間の戯曲のジャンルに属するものはほとんど未発掘のままであった。この分野に踏み込んだのは、日本の一高校教諭渡辺明次さんで、定年退職の後、北京第一外国語大に留学し、そこでこの物語の存在に気づき、その研究にのめり込んだ。それ以後、物語のゆかりの地への実地調査、論文の発表を続けた。同じく中国留学体験をもつもとジャーナリストの古野浩昭さんも、「紹興日記」などを発表するとともに、著書の中で戯曲・梁祝にも触れた。その後、渡辺明次氏が、上海の女流作家趙清閣の小説を日本語に翻訳、古野氏がそれを脚色、戯曲化し、一年がかりで公演にこぎつけた。

実行委員会は、鎌倉在住の日中友好協会のメンバーや地元の劇団が中心となって組織し、駐日中国大使館、中国広播電視協会ドキュメンタリー映画委員会ほか、鎌倉市、神奈川県日中友好協会、鎌倉市日中友好協会が後援している。

このようなイベントを民間人を主とする草の根の組織が実行に移すことは、たいへんなことだと思うが、草の根の力のすごさというのもそこにあると言える。

筆者も浙江省をルーツとする人間で、幼い頃から梁祝物語に接してきたので、渡辺さんと古野さんの努力に深い感銘を覚えている。公演は今年10月3日、鎌倉生涯学習センターホールで行なわれ、やがて北京公演、杭州公演も視野にとらえているようだが、北京公演の際には、ぜひ私が今もお手伝いしている「チャイナネット」や、私の古巣「北京週報社」にも声をかけてもらいたい。若手の文芸担当記者が、取材にあたってくれるはずである。

公演のご成功を祈る。

「チャイナネット」 2009年8月13日

 

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