今回、中国の女子水泳選手が好成績を示したことで、一部の人たちの間でドーピングの疑惑がもてはやされたが、これもロンドン・オリンピック主催者側によって、疑惑は解かれた。また、ごく少数の選手がスポーツマンシップにふさわしくない行為があったことで、中国の主管部門の人が国民に反省の意を示している。こうしたことは、スポーツ大国の道を歩む中国としては、これから気をつけるべきであろう。
私見ではあるが、中国スポーツ界の成長ぶりは新中国建国以来の先人たちや、縁の下の力持ちとも言える少年スポーツ学校の人たちの努力のたまものであるが、これから持続可能な発展をとげるためには、いろいろ新しい時代環境にふさわしいやり方を考えねばならない時期にさしかかっている。しかし、よく言われているように、中国のシステムでは、いったん決断すれば必ずなしとげられるので、それほど懸念することはないだろうが、しかし、国民の選択肢の増加、受験勉強の負担などで、幼い頃からスポーツを楽しむ環境が以前より少なくなっている状況のもとで、いかにして建国以来のスポーツの発展を保ちつづけるか、そして引退した選手たちの再就職など、新しい課題の解決にいかに取り組んでいくか、やはり頭を使わなくてはならない。とくに世界のスポーツ界における競争が日ましに激化している昨今のこと、これはおろそかにできない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年8月7日