林国本
最近は、毎年中国語スピーチ・コンテストが行われており、その決勝コンテストがテレビでオンエアされている。大勢の在中国外国人留学生や中国で仕事をしている外国人がこれに参加しているが、ほとんどの人は上手な中国語でパフォーマンスしている。
中国は人口13億数千万といわれており、地球全体が70億といわれる今日、単純な計算でも約5分の1の人たちが中国語を使っていることになろうが、しかし、中国語にも方言がたくさんあるので、標準語またはそれに近い中国語を学んでいる外国人を対象とするコンテストといった方がよいかも知れない。
こういうコンテストになると、主役はほとんど欧米系やアフリカ、中近東の人たちで、日本人の姿を目にすることは少ない。日本人の中にも、中国語の上手な人がかなりいるが、日本人はこういうことにあまり興味を示さないというか、あるいは日系企業で仕事をしている人たちは、会社の雰囲気として、こういうところでパフォーマンスすることを推奨していないような気もする。これはそれぞれの自由であり、面白いと思えば参加すればよいのである。