寿桃
 

 

誕生祝いの席では「長寿麺」のほか、「寿桃」も食べる。かなり早い時期から、中国人は桃を神聖な物とみなし、桃の木は魔除けとして用いられてきた。そして神霊観念の発展にともない、仙桃を食べると不老長寿になれるという伝説も生まれた。

『西遊記』の中にも、孫悟空が蟠桃会で大暴れし、西王母の蟠桃を盗み食べるという一節がある。西王母の桃園には3000年に一度しか実をつけない仙桃があり、それを食べると仙人になって体が強く身が軽くなる。6000年に一度しか実をつけない仙桃を食べると、あっという間に天に昇り、不老長寿になれる。9000年に一度しか実をつけない仙桃を食べると、天地があらんかぎり生き長らえると言われている。

このほかにも中国には仙桃にまつわる神話や物語がたくさんある。民間では、桃は神聖な物であり、食べると長生きができると広く伝えられている。このため、長寿を祝う絵や図案には桃をイメージしたものが多い。「寿桃」は誕生祝いの席で欠かせないものとなっている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月26日 

 

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