喜神
 

 

「喜神」とは吉祥の神である。吉を招き凶を避け、喜びや楽しみを追求したいという人々の願いから「喜神」がつくり上げられた。言い伝えによると、「喜神」はもともと北斗七星の神を拝む一人の敬虔な女性であった。仙人になる修行をしていたその女性に対して、北斗七星の神は「何が欲しいのか」と尋ねた。その女性は手を口元にあて、笑って答えなかった。北斗七星の神は彼女が欲しいものはひげだと誤解し、長いひげを授けた。そして彼女を「喜神」に封じた。長いひげがあるため、普通の人には彼女の姿が見えなくなり、ここから、喜びを司る「喜神」は姿を見せない神となった。

「喜神」の最大の特徴は具体的なイメージがないことである。専門の廟もなく、非常に抽象的な存在である。しかし後世の人の中には、祖先の絵や殷の紂王を「喜神」として祭る人もいる。「喜神」を祭る儀式は各種の儀礼の中でよく行われる。特に婚礼に多い。「喜神」を迎える時は、暦の中から「喜神」の方位を調べる。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月26日

特集のホームへ
Copyright © China Internet Information Center. All Rights Reserved E-mail: webmaster@china.org.cn Tel: 86-10-88828000