「喜娘」は昔の婚礼では欠かすことができない役目を担っていた。北京では「迎親太太」「送親太太」と呼ばれ、浙江省では「喜阿媽」と呼ばれる。婚姻は不吉な人や物事を嫌うため、「喜娘」には運気のよい女性が選ばれる。配偶者や子ども、兄弟姉妹に恵まれているだけでなく、舅姑や孫もいて、四世同堂(四世代が一緒に暮らす)であることが好ましいとされる。このような「喜娘」が参加した婚礼は、新郎新婦が必ず幸せになり、思い通りに事が進むと考えられている。「喜娘」の任務は花嫁に付き添い、面倒を見ることである。花轎のすだれを上げたり、花嫁に手を貸したりするほか、婚礼の最中に喜びの歌を歌ったりするのも「喜娘」の仕事である。「喜娘」は婚礼を滞りなく進行させ、ムードを盛り上げる重要な役目を担っているのである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月26日 |