撒帳喜歌
 

「撒帳」は中国の伝統的な結婚の風習の重要な一部である。新婚夫婦が二人の部屋に入ったら、花生(落花生)、棗子(ナツメ)、桂円(リュウガン)、栗子(クリ)などをベッドに撒く。これには「早(棗子)生(花生)貴(桂円)子(栗子)」(早く子宝に恵まれますように)の意味が込められており、新郎新婦の幸せな結婚生活や多子多福を願う。

「撒帳歌」は「撒帳」の儀式で歌われる喜びの歌や文句である。ほとんどが吉祥祝福の言葉で、その内容は実に多彩であり、「撒帳」の儀式と互いに補完し合う。婚礼の司会者は「撒帳歌」を歌いながら「撒帳」の儀式を進行する。そこに来客たちのにぎやかな笑い声が加わり、喜びに満ち溢れた光景が作り出される。「撒帳歌」は唐代に原形が生じたと言われている。今なお多くの地域で歌われ、婚礼に色彩を添えている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月26日

特集のホームへ
Copyright © China Internet Information Center. All Rights Reserved E-mail: webmaster@china.org.cn Tel: 86-10-88828000