「寿星」は「老寿星」や「南極仙翁」などとも呼ばれ、福星や禄星と同じように人々に崇められている吉祥の神である。伝えられているところによると、「寿星」はもともと空に輝く一つの星であり、人の寿命を司っていた。それが後になって擬人化されたという。
現在の一般的なイメージは、「広々とした額」「大きな耳たぶ」「白く長いあごひげ」「胸をゆるませ背を張っている」「龍頭の杖をついている」「杖にはヒョウタンがかかっている」「仙桃を手にしている」といったものである。「寿星」の周りには「福」と「禄」を象徴する蝙蝠や鹿、仙童などが描かれていることもある。
人々の心の中の「寿星」は、穏やかで親しみやすく、慈悲深い顔つきの年寄りで、吉祥の象徴である。中国人は「五福の第一は寿である」と考えており、もし「寿」がなければ福もない。そこで「寿星」はどの家でも歓迎される吉祥の神であり、年越しや祝寿の際には必ず「寿星」の図が飾られる。また、健康長寿の年寄りに対しては尊敬の念を込めて「老寿星」と呼ぶ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月26日
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