「門神」とは、魔除けあるいは吉を招くものとして門に貼る福神の絵である。民間では広く崇められており、春節には古い「門神」をはがして新しい「門神」を貼るのが習わしとなっている。

史書によると、「門神」を貼る習わしは最も古くは前漢の時代に見られる。当時は伝説上の人物の絵を用いていたが、唐代になって、秦瓊と尉遅敬徳という2人の将軍が鬼を鎮めた話が民間に伝わると、人々は彼らを神として崇めるようになり、その絵を門に貼るようになった。後に、張飛、関羽などの武将も「門神」となった。また、朝衣をまとった天官の絵を貼ることで平穏無事を祈った。「門神」を貼ることには、邪気を払う、災いを取り除く、幸福と平安を祈るという意味が込められている。

「中国網日本語版（チャイナネット）」 2014年3月26日