厦門市に住む馬さんは、1時間近く裸眼で日食を鑑賞した結果、もともと1.5あった視力が0.2まで落ちた。医師によると、馬さんは網膜に深刻な火傷を負い、視神経もダメージを受けたという。「東南新聞網」が伝えた。
30歳近くの馬さん(女性)は、ある会社で財務関係の仕事に従事している。22日午前8時20分、馬さんは9階にある事務室の窓を開け、眼を保護する道具を一切使わずに、裸眼で日食を鑑賞し始めた。9時40分までの間、眩しく感じた時には、自分の席に戻って少し休憩した。このように、短い休みをはさみながら、約1時間鑑賞を続けた。
鑑賞後、馬さんは目の前が暗くなった。強烈な太陽の光による刺激を長時間受けたせいで、少し休めば治るだろうと思い、手探りで自分の席まで戻って休んだ。15分後、目の前の暗さはなくなったが、PC画面の字がはっきり見えない。この時はじめて、馬さんは自分の目の異常に気づいた。午後の勤務が始まるとすぐに、彼女は眼科を受診した。眼科医による検査の結果、もともと右1.2、左1.5だった馬さんの視力は、右0.15、左0.2まで落ちていた。
医師の診断によると、馬さんの眼の黄斑(網膜の中心にあり視力にとって最も重要な部分)に深刻な火傷と水腫の症状が見られ、視神経も損傷を受けていた。眼鏡による矯正で、視力は0.6まで回復したが、病状が今後さらに進むかどうかについては何とも言えないという。(編集KM)
「人民網日本語版」2009年7月23日