中国の有人宇宙飛行船打ち上げ施設システムチーフ設計技師の陸晋栄氏は9月22日記者の取材を受けた際、「神舟7号」の任務の特色に対応して、打ち上げ施設システムは4つの面から比較的大きな改造が行われ、これによって打ち上げの信頼性と安全性をいっそう高めることを目指した。氏はさらに次のように語った。
これまでの数回の打ち上げ任務と比べて、今回の打ち上げ施設の技術状態の変化はそれほど大きなものではない。打ち上げシステムは「神舟7号」打ち上げの信頼性と安全性を重点の中の重点として技術と訓練の面で改造を行った。
1、ロケットの燃料推進剤注入システムの流量計を更新するとともに、相互検証機能のあるバックアップ流量計を増やし、燃料注入の安定性と精度を確保するとともに、注入スピードも速めた。
2、老化した地面の付属設備を改造した。有人宇宙飛行施設の建設は完工後すでに10年間も経っており、いくつかの設備には老化現像が見られた。もともと使っていたクレーン・コントロール設備にはコントロールする位置が2つしかなく、操作が非常に難しく、今回は周波数変換クレーンに取り替えられ、いっそう使用が便利になった。
3、打ち上げのシミュレーション訓練装置が実際に使用された。シミュレーション化の手段で打ち上げ場システムの全体、プロセス全体、人員全体の総合的訓練が可能となり、有人宇宙船の打ち上げに参加する人たちの技術レベルを効果的に高めることができるようになった。
4、起こりうる問題に対するあらかじめのコントロールをいっそう重視することにした。操作要員が設備の作業技能、状態、リスクがよく分かり、あらかじめそれ相応の対応措置と応急策を用意し、任務達成の絶対の成功を確保できるようにするため、肝心な設備の信頼性と安全性に対し全面的に数量化した評価を行った。
「チャイナネット」2008年9月24日