「神舟7号」飛行の難度とリスクは未曽有、五つのチャレンジに立ち向かう

japanese.china.org.cn  |  2008-09-26

「神舟7号」飛行の難度とリスクは未曽有、五つのチャレンジに立ち向かう。中国有人宇宙飛行プロジェクトの王兆耀報道官によると、今回の飛行任務はこれまでの2回の有人宇宙飛行任務と比べて、諸製品の開発の面でも、任務の組織、実施の面でも多くの新たな特色があり、そのチャレンジ性はこれまでになかったものである。それは主に、大きな技術のスパン、任務の大きなリスクなどいくつかの面に表われている…

タグ:神舟7号 難度 リスク 未曽有 チャレンジ

発信時間:2008-09-26 10:21:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「神舟7号」有人宇宙飛行任務総指揮部の新聞発表会が9月24日14時30分に催され、王兆耀中国有人宇宙飛行プロジェクト報道官・中国有人宇宙飛行プロジェクト弁公室副主任が「神舟7号」有人宇宙飛行任務の実施状況を次のように語った。

今回の飛行任務はこれまでの2回の有人宇宙飛行任務と比べて、諸製品の開発の面でも、任務の組織、実施の面でも多くの新たな特色があり、そのチャレンジ性はこれまでになかったものである。それは主に次のいくつかの面に表われている。

 

一、 技術のスパンが大きいこと

宇宙飛行士はモジュール内の活動ばかりか、モジュール外の活動をも行い、これは有人宇宙飛行技術の大きな飛躍である。モジュールを出る活動を達成するため、必ず宇宙飛行船のエアブレーキ・モジュールの圧力を抜き去ることと圧力の回復、モジュール外で着用する宇宙飛行服のマイクロ機械・電子部品、宇宙飛行士のモジュールを出る活動の地上でのシミュレーション訓練など一連のカギとなる技術の面でブレークスルーをとげ、モジュール外で着用する宇宙飛行服と宇宙飛行船のエアブレーキ・モジュールの開発をなし遂げなければならなかった。有人宇宙飛行を2回しか行っていない状況の下で、われわれが宇宙飛行士のモジュールを出る活動を実施する技術面での飛躍は非常に大きなものである。

 

二、 任務のリスクが大きいこと

今回の宇宙飛行任務は射ち上げと回収というリスクが高度に集中する2つの時間区間が存在するほか、宇宙飛行士のモジュールを出るというリスクの高い時間区間が増えた。その主な表われは次の通り。宇宙飛行士のモジュールを出る活動プロセスのシミュレーション訓練を地上で完全に、全プロセスにわたって、リアルにすすめることは非常に難しい。新たに開発した一部の製品と新技術は初めて飛行で検証されるものである。このほか、今回は私たちの宇宙飛行船が初めて3人を搭載して全負荷飛行を行うことでもあり、これらはいずれも飛行任務のリスクを増やすことになった。


三、 宇宙飛行士の自主作業能力が強化されたこと

今回の飛行任務の中で、宇宙飛行士は軌道に沿ってモジュール外宇宙飛行服の組立とテストを行い、在軌道訓練、モジュールを出ること、実験サンプル・装置の回収、軌道モジュールへの回帰、エアブレーキ・モジュールの圧力を抜き去ることと圧力回復など一連の操作を完成しなければならない。無重量環境の中での操作時間が長く、強度が大きく、自主性が強く、これはこの前の2回の有人宇宙飛行の宇宙飛行士の操作と比べて、質的な違いがある。このため、宇宙飛行士の操作の質が今回の飛行任務の成否に関わるものであると言える。

 

四、 実施の難度が大きいこと

宇宙飛行士のモジュールを出る活動の要請を満たすため、飛行製品の技術的状態にかなり大きな変化がみられ、宇宙飛行船は227項目の改造を行い、ロケットは36項目の改造を行った。モジュール外宇宙飛行服および宇宙飛行船のエアブレーキ・モジュールの安全性と信頼性、宇宙飛行士のすべての操作の正確さとミスのないことを必ず確保しなければならず、測定コントロール通信は連続性と安定性を保たなければならず、飛行コントロールは適時かつ正確でなければならない。これらは宇宙飛行士の資質、われわれの飛行製品、地上のサポート・保障と飛行任務の組織、指揮、コントロールに対しいずれもさらに高い要求を打ち出した。

 

五、 パラメータ・テスト・システムがぼう大であること

今回の任務は中国のこれまで各回の有人宇宙飛行任務の中で規模が最も大きなものであり、宇宙飛行士のモジュールを出る活動段階における測定コントロールの連続性を確保するため、われわれは測量船と国外における地上測定コントロール・ステーションを増やした。そして中継衛星の宇宙での測定コントロール・テストを初めて行い、陸、海、空、宇宙という立体のパラメータ・テスト・システムを形成した。宇宙飛行船の測定コントロールと宇宙飛行士の捜索・救助の面で、あわせて船舶9隻、航空機30余機をくり出すことになっている。

「チャイナネット」2008年9月26日

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