ダイ族は主に雲南省シーサンパンナ・ダイ族自治州、徳宏ダイ族・ジンプォ族自治州などに分布している。この地域は風景が美しく、四季が春の如くで、熱帯・亜熱帯地域でもある。
『孔雀踊り』
ダイ族の人々は孔雀が大好きで、孔雀を善良、英知、美しさ、幸せのシンボルと見なしている。さまざまなダイ族の踊りの中で、『孔雀踊り』は人々が最も好きで、最も熟知し、発展・変化の幅が最も大きい踊りの一つでもある。ダイ族の民間の伝統的な『孔雀踊り』は長い歴史があるとともに、宗教の儀礼に組み入れられている。ダイ族の人々は小乗仏教を信仰し、毎年の仏教の祭日と新年を迎える時に、必ず『孔雀踊り』を踊ることになっている。
『孔雀踊り』は1人、2人または3人で踊ってもよい。伝統的な『孔雀踊り』は過去、男性が頭に金の兜をかぶり、仮面をつけ、身に支え枠と孔雀の羽毛と翼のある服装をまとって、象の足のような太鼓、釯羅(雲南の少数民族がよく使う、三つのどらからなるもの)、シンバルなどの打楽器の伴奏の下で踊る。この踊りは厳格な様式をもち、そのうち、豊富多彩で寓意のある手の形とさまざまな跳躍、回転などのパフォーマンス、および孔雀が巣から飛び出し、敏活にあちこちを見回し、穏やかなそぞろ歩き、水を探し、水を飲み、水と戯れ、羽毛を清め、羽ばたきを振り、羽毛を乾かし、万物と美しさを比べるように翼を広げ、自由で幸せな飛翔などを真似る様式的な動作がある。
現代の舞踊家たちによるさらなる発展を経て、『孔雀踊り』の踊りの語彙はさらに豊かなものとなり、劇場で演じられる著名な民族の踊りとなり、しかも多くの場合は女性によって演じられている。
「チャイナネット」2005年6月10日