民間の打楽器の一つである。
銅鑼は円盤形で、ふちがあり、表面がさか状を呈し、表面の中心部には円形の平面が浮き上がっている。ふちに二つの穴があり、そこにヒモをつけることになっている。演奏の時、右手で銅鑼をさげ(大きな銅鑼はたなの上に掛けておく)、左手の桴(ばち)で銅鑼を叩いて音が出るようにする。
中国民間の銅鑼の形と構造はまちまちで、人々の絶えない創意工夫を経て、多種多様な銅鑼類の楽器が現れるようになり、そのサイズ、形と構造、音色、音響効果も違い、それぞれ名称と使い道がある。例えば、大銅鑼、中銅鑼、小銅鑼、春羅、湯羅、蘇羅、馬羅、斗羅…などがそれである。中心部が盛り上がり、音に厚みがある銅鑼は包羅または釯羅と呼ばれ、数多くの厚さと音の高低が異なる小銅鑼からなり、演奏のリズムに合わせるセットになったものは雲羅と呼ばれ、数多くのサイズ、音色の高低が異なる銅鑼からなったセットのものは十面羅と呼ばれている。伝統演劇の伴奏、器楽合奏、特に銅鑼・太鼓の楽曲の合奏はいずれも銅鑼を必要とし、しかもどの伝統演劇、どの楽器がどのような銅鑼または数種の銅鑼を使わなければならないかは、すべて一定の決まりがある。現在、よく使われている銅鑼類の楽器には、大銅鑼、小銅鑼、湯羅、釯羅、雲羅、十面羅などがある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月26日 |