12日間にわたった第62回カンヌ国際映画祭の閉幕式と授賞式が24日夜行われ、最高賞「パルムドール」にミヒャエル・ハネケ監督の「白いリボン」が選ばれた。
ハネケ監督は「以前、妻から『あなた、幸せ?』って女性らしい質問をよくされ、私はいつも答えに窮したが、今だったら本当に幸せだ、といえる」と喜びを語った。
「白いリボン」は、第一次大戦前夜にドイツ北部の村の学校で起こる出来事を描いた作品。恐ろしい事件がこの村の静けさを打ち破る。宗教的な懲罰の背後に見え隠れする主犯は誰なのか・・・。
ハネケ監督とカンヌ国際映画祭との縁は深い。2005年の「隠された記憶」で監督賞を受賞。2001年に「グランプリ」を受賞した作品「ピアニスト」の主演は、偶然にも今回の映画祭の審査員長を務めたイザベル・ユペールだった。
「人民網日本語版」2009年5月25日