映画「非誠勿擾」に出演した「北海道民」②

発信時間: 2009-07-15 | チャイナネット

映画「非誠勿擾」に出演した「北海道民」① 

2、ロケ地はなぜ北海道?

「非誠勿擾」は意外にも中国で北海道観光ブームを引き起こした。麻生首相が4月末に訪中した際、時間を作って馮小剛監督と会見したこともある。

北海道がなぜ「非誠勿擾」のロケ地になったのだろう。11日の「日本FANS大集合」のイベント会場で、ゲストの鄥さんはこの映画が完成するまでの経緯を語った。

鄥逸聡さん

鄥さんは馮小剛監督とは長年の知り合いである。馮監督が日本で「女帝(エンペラー)」(チャン・ツィイー主演)のプロモーションを行ったとき、ちょうど一週間の休みがあったので、北海道に観光に行った。「北海道はどこが一番美しいの」と聞かれ、鄥さんは「知床」と答え、自ら運転して案内した。知床は世界自然遺産にも登録された日本でも名高い景勝地であり、黒澤明監督の映画「夢」のロケ地ともなった。

二人は北海道で4泊し、映画の中で葛優 とスー・チーが歩いた場所にいた。色々と話をするうちに、映画のストーリーの輪郭が現れ、映画の中の葬儀、教会、海鮮すき焼き、四姉妹の居酒屋などの構想もぽつりぽつりと浮かび上がってきた。

結局、鄥さんは日本側のプロデューサーを担当するだけでなく、監督の要求に応じて「ウーさん」という役に飛び入り出演することになった。

3、「馬糞ウニ」

映画の中でウニ丼を食べるシーンがあった。生卵も入れたウニ丼を一口食べると、主演の葛優はまずそうな顔をして、「腥(生くさい)」と言い、そして、すっきりした顔になり、「通透(透き通っている)」「刺激(食欲をそそる)」と形容した。

それに対して、鄥さんは「『腥』とはここでは新鮮でおいしいという意味です。「馬糞ウニを使ったのです。馬糞ウニは北海道で最も良いウニで、生産量が少なく、日本円だと3500円もします」と説明した。

「ウニ丼に生卵を入れることは珍しいが、いいシーンを撮るため、あえて入れました。ロケ中に8杯のウニ丼が使われました。でも、中国のスタッフは誰も食べる勇気はなかったです」とこばれ話を紹介した。

4、映画でなぜ泣いたか

映画の中でどのシーンが一番印象深いかと聞かれ、鄥さんは車の中で「知床旅情」という歌を歌いながら泣いたシーンを挙げた。

映画の終わり近くに、「ウーさん」が緩やかな起伏のある道で運転する3分間に及ぶシーンがあった。「知床の岬に はまなすの咲くころ 思い出しておくれ 俺たちのことを」と歌っているうちに、「ウーさん」は泣き始めた。

この男性の涙は観客の興味を大いに引きつけ、ネットで「ウーさんはなぜ泣いたのか」と議論され、「友情」「異郷での寂しさか」など、数十の原因が推測された。

「その涙を流すシーンを撮影するときは、とても複雑な感じでした。日本での約20年の経歴や辛酸、すべての気持ちがそこに入っています。異郷で旧友に会ってはまた離れることや、友達の未知の将来などは私の生活の実際のありさまです。このような経歴のある中年男性はこの感情を理解できるでしょう」と鄥さんは話す。

5、そもそも俳優でない鄥さんの今は?

鄥さんはそもそも俳優ではなかったが、映画に出演したことで中国の人たちに知られるようになった。買い物に行ったときに豆乳を売る店員さんが気付き、初めて自分はスターなんだという妙な気分になった。

鄥さんは今、「日本アプローチ」のプロジェクトを企画している。「旅行社に案内してもらって観光するのは嫌です。ある地方に行くと、地元の人びとと触れ合い、そこの文化を身をもって体感する必要があります」と話す。

私が企画した第1陣の北海道観光団はすでに観光を終えて中国に戻りました。みんな大満足でした。いつでも気軽に北海道に来て下さい。北京青年旅行社のサイトで申し込んだら、『東京―北海道富良野ラベンダー6日間ツアー』に参加できます。ご案内します」と日本観光をアピールしている。

「チャイナネット」 2009年7月15日