カーディル氏が出席か 豪映画祭を中国監督が辞退

発信時間: 2009-07-23 | チャイナネット

第58回メルボルン国際映画祭で「東トルキスタン」民族分裂分子を紹介するドキュメンタリーが上映されるため、中国の賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督と趙亮監督は、8月中上旬にメルボルン映画祭で公開予定だった3本の映画の上映を撤回することに決めた。豪メディアが22日に報じた。

豪『The Age』の報道によると、上映を予定していた映画は、メルボルン映画祭で賈樟柯氏がプロデューサーを務める、香港の唐暁白(エミリー・タン)監督による映画「完美生活」、賈樟柯監督の「河上的愛情」と中国大陸部の趙亮監督の「上訪」の3本だった。

だが、主催側は映画祭期間中、民族分裂活動を行う「世界ウイグル会議」主席のラビア・カーディル氏のドキュメンタリーを上映し、カーディル氏本人をメルボルン映画祭に招待することを計画している。中国の監督はそれに抗議するため、今回の映画祭には出席せず、出展映画を撤回することにした。

メルボルン映画祭国際映画祭組織委員会に宛てた手紙の中で、賈樟柯監督は次のように書いている。ウルムチで7月上旬に深刻な暴力事件が発生し、多くの人が命を失った。犠牲者の家族の多くは、今回の事件はラビア・カーディル氏をはじめとする「世界ウイグル会議」に責任があると見ている。

メルボルン映画祭の執行主任であるリチャード・モール氏は22日、オーストラリア放送会社の取材を受けた際、中国の監督が映画祭を辞退したことを認めている。

メルボルン国際映画祭は年に一度行われ、南半球において最も影響力のある国際映画祭であり、第58回は今月24日に開幕する。

(写真は映画「完美生活」のポスター)

「チャイナネット」  2009年7月23日