『林家舗子』(1959年)

発信時間: 2009-07-24 | チャイナネット

 

『林家舗子(林家のお店』(1959年)

北京映画制作所によって制作・発行されたもの。監督:水華

映画『林家舗子』は夏衍氏が著名な作家茅盾の同名の小説に基づいて脚色したもので、それまでの17年間の名著を脚色して映画の名作を作り上げた創作の模範となるケースの1つであった。脚色と監督はきわめて洗練した意味深長なタッチで、30年代に戦乱の洗礼を受けた中国の長江以南地域のある町の生活の模様を描き、帝国主義、封建主義、官僚資本主義の抑圧と搾取をいやというほど嘗めた中国社会の縮図――林家のお店の運命の変化を簡潔に描き出したもの。映画は複雑な視線で林家の店主を詳しく観察し、同情を寄せる態度も現わし、その時代の映画文化の主流から遠くかけ離れたものとなり、そのため、新中国の映画の中で最も傑出した芸術の名作となった。この映画は水華監督の映画制作のスタイルが円熟した代表的作品である。

「チャイナネット」 2009年7月24日