『柳堡的故事(柳堡の物語)』(1957年)
八一映画制作所によって制作・発行されたもの。監督:王蘋
映画『柳堡の物語』は石言、黄宗江の両氏が石言氏の同名の小説を脚色したもので、新中国の映画の中でめったになかった現役軍人の愛情を描いた劇映画で、その頃のタブーを突き破ったものと言える。映画の斬新なところは、戦争時代の軍人の生活を描いたこの映画の中で、大規模な戦闘の描写を重点とせず、重点的に軍隊の整備・休息と軍人個人の感情生活、若い男女間の愛情を描いたが、その革命軍人としての英雄的な本来の姿を描くことも忘れていないことにある。戦争の叙述の間に暖かい愛情のシーンを融け込ませていることは、この映画が今でも魅力を保っている理由となっている。
映画が放映された後、陶玉玲さんはあっという間に輝かしいスター、多数の中国の男性映画ファンたちの美人のモデルとイメージの中の恋人となった。
「チャイナネット」 2009年7月24日