『孔子』上映、中国文化ブームを加熱

発信時間: 2010-02-04 | チャイナネット

 

中国の国産映画『孔子』は22日から中国本土で上映され、週末だけでの興行収入が3800万元(約5億120万円)を上回った。

香港やマカオ、台湾及び東南アジア地区でも近く上映されるほか、夏は日本と欧米での公開も実現する見込みだ。専門家は、この映画上映により、世界範囲における中国文化ブームの盛り上がりが予想されると見ている。

映画では、51歳から病死する73歳までの孔子にスポットをあて、故郷での官僚生活から列国周遊までの14年間、さらにその後再び故国に戻って文献を整理するまでになめ尽くした艱難困苦や失意の死を遂げた経過を表し、自ら唱えた「仁」や「和諧」の理念も遺憾なく発揮されたことを描写している。

今から2400年あまり前を生きた孔子は中国伝統文化のシンボル的な人物だ。1988年、75人のノーベル賞受賞者はパリで共同宣言を発表し、21世紀、人類が生き残っていくには、2000年前の孔子の知恵を汲み取らなければならないと呼びかけた。また、孔子の名で命名した非政府組織「孔子学院」は、2004年に韓国で初開設されてから、海外における中国語教育に携わり、中国文化を紹介する「重鎮」となっている。今、世界の88の国と地区で280ヶ所余りの孔子学院があり、世界での非母国語としての中国語学習者はすでに4000万人に達した。

「中国国際放送局 日本語部」より 2010年2月