第65回カンヌ国際映画祭の開幕式が17日に行われた。今年、中国映画は最高賞であるパルムドールを競う資格を得られなかったが、「レッドカーベットの女王」と呼ばれる中国人女優の範氷氷（ファン・ビンビン）が化粧品ブランドのイメージキャラクターとして映画祭に招かれ、中国らしい陶器の柄の衣装で登場した。

しかし、最も目を奪ったのは衣装でなく、範氷氷のヘアスタイルだ。日本の力士の髪型と非常に似ており、「不思議な髪型。びっくりした」とコメントするネットユーザーも多くいた。

ヘアスタイルを担当した卜柯文氏は、古代の「侍女図」などのスタイルを参考にしたわけではなく、過去に範氷氷が映画の中でしていた髪を額に分けて垂らしたスタイルが似合うと思い採用しただけで、特別にデザインしたものではないと説明した。しかし、一部のネットユーザーからは、「範氷氷のヘアスタイルは唐代の侍女に似ていて、日本の力士のヘアスタイルにもそっくりで驚いた」と不評だ。

この陶器の柄の衣装は清朝の粉彩磁器からインスピレーションを得てデザインされたもので、完成まで1年半を要した。刺繍だけで数十万元かかっている。衣装の下半身部分は中国四大美人の故事をもとにデザインされ、東洋美を感じさせる。