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臥竜自然保護区管理局局長:保護区再建に20億元必要
発信時間: 2009-05-06 | チャイナネット

保護区再建計画3部分で構成 7月に主要工事スタート、2、3年で完成

震災後の再建の中で、破壊された自然植生の科学的・効果的な復元、パンダなどの野生動物の生息地の復元、パンダ関連の科学研究設備、およびコミュニティのインフラの復旧をどのように進めていくかが臥竜自然保護区の重要課題となっている。つまり、震災後の再建事業は野外における保護活動、パンダ関連の科学研究設備、コミュニティのインフラの3つの面から着手する必要があると言える。

 

このうち、「野外における保護活動に関する震災後再建計画」には主に、生息地の植生の復元、保護地点の再建、巡回保護・観測ネットワークの再建、野外巡回保護・観測設備の増設、およびパンダ野外生態観察ステーションの再建が含まれる。「パンダ飼育科学研究設備再建計画」には「中国パンダ保護研究センター」再建と都江堰市における「パンダ救護・疾病コントロールセンター」設立の2つのプロジェクトが組み込まれている。

「中国パンダ保護研究センター」の再建は、この再建計画の重要プロジェクトである。新たな研究センターは地質条件が比較的よい地域に、パンダの科学研究、人工繁殖・飼育、野生順化訓練を一体的に実施する総合基地として建設され、面積が旧研究センターの約10倍に達する予定。このプロジェクトに関する科学研究報告はすでに審査を通過しており、設計プランもインターネット上に発表され、関係部門は世界中の一流の設計企業を募り設計を進めている。研究センターの再建工事は今年7月にスタートし、2年半から3年後の完成を見込んでいる。

 

再建計画では現地の人々の要求とパンダの生存・生息条件の双方に配慮し、調和のとれた自然保護区を建設すると同時に、人々により快適な生活を提供していくことを重要な理念としている。この理念は「コミュニティおよびインフラの再建・復旧」の中で特に反映されており、電力エネルギー、道路交通、コミュニティ住民の集中定住、教育、医療・衛生、社会福祉施設、水供給、ゴミ処理・中継輸送、地質災害対策、郷土文化、パンダ博物館などのプロジェクトが計画されているという。

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