パンダの人工飼育基地に全てのパンダが集まっていると、もし病気が流行した時にパンダの繁殖に大きな影響が出る。そのため四川省臥竜県の中国パンダ保護研究センターは、1993年に約400キロ離れた雅安市碧峰峡に保護基地を設け、パンダを分けて飼育してきた。
去年5月12日に発生した四川大地震では、中国パンダ保護研究センターも深刻な被害を受け、インフラ施設やパンダの生息地が広い範囲にわたって破壊された。そして臥竜で暮らしていたパンダたちの唯一の移転先になったのが雅安碧峰峡パンダ保護基地だ。
4月25日、臥竜に残っていた最後の6頭のパンダが碧峰峡パンダ保護基地に移り、臥竜で飼育されていた53頭全てが移動した。
地震後に生まれた13頭のパンダは飼育員の手厚い世話を受け、雅安碧峰峡パンダ保護基地の「パンダ幼稚園」ですくすく育っている。
「パンダ幼稚園」を取材した時にめぐり合った腕白な子パンダ
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