青海省にある可可西里(ココシリ)国家自然保護区管理局によると、10年におよぶ密猟者からの保護対策を経て、現在、チベットカモシカの出生率や生存率が明らかに向上している。近年のその生息数を見ると、2万匹足らずの1998年から、現在は6万匹に回復している。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
可可西里管理局の才ガ局長によると、生態環境の改善やパトロール隊の長期に渡る対策のもと、チベットカモシカは、2006年から密猟者から遠ざかり、繁殖期も早まり、出生率も明らかに増えている。この2年間のパトロールの結果によると、保護区内の卓乃湖、太陽湖などで生まれるチベットカモシカの数は、年間約3万匹で、出生したチベットカモシカの生存率は70%以上になった。
才ガ局長によると、1980年代から、チベットカモシカの毛皮の闇取引の利益を狙った武装密猟者が増え、チベットカモシカは絶滅の危機に瀕していた。1998年より、可可西里管理局はパトロール隊を300回以上も派遣、その総行程は70万キロ近くにも及んだ。摘発された密猟案件は100件以上、押収されたチベットカモシカの毛皮は4千枚近くにもおよんだ。
「人民網日本語版」2008年4月16日 |