国際オゾン層保護デーの9月16日、世界気象機関(WMO)は、「2008年の南極上空のオゾンホールは2700万平方キロメートルで、2007年の水準を上回る可能性がある」と発表した。
世界気象機関によると、南極上空のオゾンホールの面積は、9月下旬あるいは10月初旬に最大になるが、2週間前に専門家はオゾンホールの面積が急に広がったことを観測し、9月13日までの面積は2700万平方キロメートルで、2007年の2500万平方キロメートルを超えたという。世界気象機関は、今はまだ今年末の最終面積は予測できないが、広がっている可能性があるとしている。
国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は、国際オゾン層保護デーのあいさつで、「何十年にもわたる化学物質の影響で、オゾン層の回復は50年かかるだろう」と述べた。
国連環境計画(UNEP)は1987年9月16日にカナダのモントリオールで、「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」を採択し、オゾン層を破壊する物質の排出量や使用の規制に対する具体的な条件を提出した。そして1995年の国連総会で、毎年9月16日を国際オゾン層保護デーと定めた。
「チャイナネット」2008年9月18日 |