スイスのダボスで開かれていた世界経済フォーラムが30日に発表したレポートによると、「全世界が水資源の破たん問題に直面しており、水が石油より更に高いものとなるかもしれない。」
このレポートによると、農地の灌漑とダムに水を提供するため、世界中の70%の川が水枯れの問題に直面している。しかし、一部分の地域では、安い料金の水資源がずっと使われており、極端な使われ方をしてる。世界中の多く地域は水資源の破たん問題に直面している。
レポートは、「これから先20年以内に、全世界の水資源不足によって広大な面積の耕地が消失し、消失面積はアメリカとインド両国の耕地面積に相当する。人類はこれまでのように水資源を使い続けるならば、全世界の経済ネットが崩壊するかもしれない。」と警鐘を打ち鳴らしている。
このレポートによると、アメリカの水使用量の39%とEUのメンバーの水使用量の31%がエネルギー生産分野に使われており、しかしその中のわずか3%が有効利用されている。今後20年間に、人類の水資源をめぐっての競争が激しくなるだろう。 レポートの予測によると、各国のエネルギー生産分野の水資源に対する需要量が大幅に増え、例えば、米国は165%、EUは130%に増え、これは農業用水にとって重大な脅威となる。
レポートは「これから先20年以内に、水資源は投資のテーマになり、石油より更に高いものとなるかもしれない」としている。スイスのネッスル食品会社の理事長は、「もし、人類が今のやり方で水資源を使い続けるならば、水は石油より早くなくなるだろう」と考えている。
「チャイナネット」2009年2月3日 |