チベット自治区環境保護局が7日に明らかにしたところによると、チベット高原の環境保護に中央政府は数回にわたって200億元余りを投入することになっている。
チベット高原の平均標高は4500メートルで、中国ないしアジア地域のもっとも重要な生態障壁である。しかし、現在、草原の退化や土壌の砂漠化と流失、氷河の融解などの問題が中国の環境に影響する主な原因となっている。このため、2008年から2030年まで政府はチベット北部の高原や西部の草原、南部とヒマラヤ山脈の中間地帯の灌木や草原、東南部と東部の森林を中心とした生態系の保護区建設と保護を通じて、チベット高原国家生態安全障壁を設ける計画である。
この計画に従って、2015年までに、チベットでは、牧場を草原に戻すことや、農村のメタンガス施設の建設などの措置を通じて、自治区の30%以上の退化した草原を修復する。そして2030年までにチベット生態安全障壁を基本的に完成させる。
「中国国際放送局 日本語部」より 2009年2月8日