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北京市、2億元を投じ「黄標車」廃止へ 今年28万台を一掃
発信時間: 2009-02-09 | チャイナネット

3日に北京市環境保護局から得た情報によると、同市は全国に先駆け汚染度の高い排気ガスを放出する「黄標車(排ガス国家基準を満たしていない車両)」の廃止・補償政策を実施する。すでに特別予算からの補助金2億元の支払い体制が整い、「黄標車」225台のオーナー第1陣に対し約200万元が支払われたという。

北京市環境保護局自動車排気ガス管理処の李昆生処長は、「市政府は『黄標車』廃止を非常に重視しており、一掃に向け専門対策チームを設置した。同チームは定期的に補助金申請・支払い窓口、中古車取引市場および、自動車解体工場を密かに巡回・監視し、疑わしい点を探し出し解決に取り組んでいる。特に、老朽化した自動車の解体を偽り、こうした車が再び市場で流通する現象を厳しく監視している」と述べた。

北京市はこれまで、「黄標車」廃止に関する手続き844件を処理。このうち市外への転出手続きが407件、廃棄処分手続きが437件に上った。これらの数字から、廃棄処分を選択した車両数が予想を上回ったのは、北京市以外で中国自動車排ガス規制の国3基準が相次いで実施されたため、転出手続きが困難になったことに起因すると分析できる。さらに、今回、政府は補償政策に力を入れており、車オーナーがおおむね補助金に満足している状況がうかがえる。

李処長の説明によると、今回の「黄標車」廃止奨励政策は実施期限を1年とし、車種と使用年限に関する基準により2段階で進められる。第1段階を6月3日までとし、この時点までに廃止手続きを行った場合、最大2万5000元の奨励金が支払われる。一方、7月1日から年末までの第2段階では、最大2万2000元の奨励金が支払われることになっている。

李処長はまた、「環境保護部門は高汚染車両廃止を、今年の大気汚染対策の重点課題に据えている。1日あたり2100台のペースで処理を行えば、3月末までに10万6000台を廃止できる。年末までに28万台を一掃できるよう取り組んでいく」と目標を明らかにした。

北京市における自動車保有台数は350万台で、各種汚染物質の総排出量は120万トンに達する。このうち、高排出ガスで高汚染の「黄標車」は35万3800台に上り、汚染物質総排出量の半分は「黄標車」によるとされている。李処長はこうした状況について、「これら『黄標車』を全て北京から排除すれば、30%の汚染物質を削減することができ、大気質改善に大きな効果をもたらすだろう」と語った。

「チャイナネット」2009/02/09

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